自分にぴったりのパッドコントローラーを見つけるべく色々なパッドを試していますが、DTM用と考えるとこのパッドも捨てがたい。
KORGのpadKONTROLです。

お笑い芸人の「きつね」が使ってるアレといえばピンと来る人も多いのかもしれませんが、DTMやフィンガードラムをする人ならご存知の機材ですよね。
生産中止になってしまったので、現状購入できるのは中古品か未使用品。その中でも未使用品が手に入ったのでレビュー。最近使っているMaschine MK3やmikro、MPD218に比べると見劣りするパッドではありますが、これはこれで完成度の高いMIDIコントローラーです。
実はこれ過去にも購入していて。買い直してもいいなと思えるくらいいいパッドなので、また買っちゃいました。
また買い直すほどの魅力がこのパッドにはあります。ざっくりといいところ悪いところをまとめると、
- 多機能の割にコンパクトで軽い
- フットペダルがバスドラム(キック)になる
- XYパッドでロール(ノートリピート)・フラム(スイング的に使える)が入力できる
- 本体のみでMIDIノートを設定できる
- 安い
- 見た目がちょっとアレ(もう少しスタイリッシュなら…)
- パッドの感度がハードで長時間叩くと痛くなる
- 操作がわかるまで結構ややこしい
- 古いアイテムなので情報がめちゃくちゃ少ない
- 新品がなかなかないので状態の良いものが少ない
- ディスプレイの情報がわかりづらい
- 本体の質感が安っぽい
良いところも悪いところもありますが、DTM用のドラムパッドとしてはかなり使い勝手がいいのでおすすめです。
使い方も含めてレビューしていきたいと思います。
目次
KORG padKONTROLレビュー
まず持ってみるとわかるんですが、めちゃんこ軽いです。Maschineとかに比べるとかなり違いますね。プラスチッキーな素材なので安っぽいですが、その分軽さにびっくりします。
パッドの感度は低くフィンガードラムには向かないかも
パッドの質感は「硬い」の一言です。普通の感覚で叩いてもかなりベロシティが低くなります。その分、音量差(アクセント)をつけたフィンガードラミングはやりやすいですが(フラムやゴーストノート)、結構強めに叩かないとベロシティ100近くまで出ません。
エディターでベロシティカーブが変えられるので、多少は楽になりますが慣れが必要かもしれませんね。
叩けなくはないけど他のパッドに比べたらちょっと難易度高いかも。
設定のしやすさや操作性はかなりいい
本体側でMIDIノートの変更ができたり、ノブにパラメーターもアサインできるのでpad KONTROL単体で完結するのが嬉しい。
英語ですけど設定方法とかわかりやすい動画がこれ。情報少なくて困るけどこれは助かった。
他のMIDIコントローラーはエディターソフトをいちいち立ち上げないといけないんですが、padKONTROLはほぼ本体でいけます。使うソフト音源によってMIDIノート変えたいときにサクッとその場で変えられるのは嬉しい。
Logic Pro Xのテンプレートと、Maschineソフトウェア用にテンプレートを用意しておけば、Maschineの代わりにもなる。
MaschineをLogic Pro Xで打ち込めるようにするにはちょっとややこしい設定が必要だったりするから、もはやMIDIコントローラーで打ち込む方が便利だ。MaschineにもMIDIモードあるけどノートリピートとか使えなくなるのが痛い。
その点padKONTROLのXYパッドはかなり使える。ノートリピートとしても使えるし、フラムとか予想外の動き出るので面白い。直感的に遊べる。
ペダル端子にアサインできるのでバスドラムとしても使える
これが結構イケてるところでペダルにもパッドと同じようにノートをアサインできます。ベロシティは固定ですが、ピアノのサスティンペダルなんかを利用すれば簡易的なバスドラムとしても打ち込みができます。
こんな奴を使えば打ち込めます。
接続して踏み込むとちゃんとノートが鳴ります。(なんか不具合を感じたら一度リセットすると治ります)
本格的なドラムペダル使えばかなりコンパクトなドラムセットになりますね!(このペダルの方が高いけど)

廃盤になっても欲しくなるKORG padKONTROL
使いやすさとできることの多さ、パッドの質感とこの価格帯。初めて買うMIDIコントローラーとしては最高ではないでしょうか?
個人的にこの今時どうなの?ってデザインも可愛くて好き。どうせならホワイトも欲しいところです。
