MASCHINEのバージョンが2.12にアップデートされました。新機能のClipsの追加によって今までのパターンベースのプロジェクト作成から、従来のDAWのようにタイムライン上でアレンジを加えることが可能に。
今までのスタイルでは「Maschineちょっとわかりにくいな…」「クセがあって使いにくい…」といった感覚(正直)だったのが、このアップデートによってかなり使いやすくなりました。これを待ってた。
▼公式動画です。英語ですがなんとなくは掴めるかと。
まだ完璧には使いこなせてないですが、色々触ってみてなんとなく機能を把握したのでまとめておきます。
個人的にはMaschineユーザーが増える画期的なアップデートだと思うので歓喜しております。
曲に展開や表情をつける「Clips」
今までのMaschineの使い方とはちょっと違うので注意が必要です。パターンとクリップの概念が別のものになるので使いながら理解していきましょう。
▼動画でまとめてみました。テキストよりも分かりやすいかなーと思うのでよかったらこっちもチェックしてみてください。
今まではパターンを編集するとそのまま残ってしまいました(パターンを直接編集するため)が、クリップとして別に保存することで元のパターンを直接編集することなく
任意の場所にアレンジを加えられるようになりました。
これによって、
- ドラムパターンをいじることなくフレーズの抜き差しが可能
- ワンパターンのドラムを並べていくつものブレイクを作ることができる
- ヒップホップなどはワンループをパターンで作ってしまえばほぼ曲が作れそう
- FXなどのパターンやシーンをまたぐフレーズもどこにでも配置可能
などなど無限大の可能性が出てきます。
Maschine MK3での使い方
ソフトウェア側でも操作は可能ですが、Maschine MK3側でも操作可能です。
▼ちょっと分かりにくいかもですが動画で撮ってみました。
MaschineのClips、MK3本体からも全然操作できる!
・shift+patternでクリップモード
・arrangerからパターンモードとクリップモードの切り替え
・クリップの位置もハードから操作可能画面見なくても慣れたら全然操作できる…!!👏🏻「 pic.twitter.com/maAQdxlDbj
— シゲ@塩豆大福 (@piece_hairworks) December 13, 2020
ハードからもブランククリップは作れますし、クリップモードでクリップを選択してそのクリップをRECすることも可能です。
- shift+patternでクリップモード
- arrangerからパターンモードとクリップモードの切り替え
- クリップの位置もハードから操作可能
今のところ元々あるパターンからクリップに変換する「Convert to Clip」はMK3側ではできないっぽいのでそこはソフトウェア側でやる必要がありそうです。
(2021/01/10追記:MK3側でもSCENEのSectionからconvertできました。一番上の8つのボタンの左から三番目のやつでできます。)
Clipsでトラックメイクがかなり捗るぞ
このアップデートでMaschineユーザーはかなり柔軟なトラックメイクができるようになったんじゃないでしょうか?ループミュージックを作る上でこの機能があればMaschineは他のDAWよりも一つ抜きん出てくる気がしますね。
しっかり緻密に作るなら他のDAW…ってイメージだったのが、Maschineのワークフローもあればもはや曲作りはめちゃくちゃ早くなるんじゃないでしょうか。
サクサク作ってもっとトラックの引き出しを増やしたい…。
ぶっちゃけパターン使わずにクリップだけで曲作るのもできると思うので、これメインで使って曲作るのもありですね…