Maschineは高機能な音楽制作システムですが、機能があり過ぎてなかなか理解するのが難しいのが現状です。僕も初代Maschineから使ってますが、それでもアップデートされる新機能やシステムに追いつけていません。使いこなせてない感がハンパないです。
ある程度の使い方は分かっているんですが、Maschineを使って音楽制作を行うならここでちゃんとしっかりした理解を深めておきたいなと。
今までサンレコなどの特集でMaschineの概要などに触れることはありましたが、きちんとした解説書的なものがありませんでした。それがなんと2019年の年末に初となるMaschine教則本が発売されました。「Maschine徹底攻略ガイドブック」ってやつです。
個人的にこの手の攻略本って見るのはプライドが許さないタイプなんですが、ブログでMaschineについて書いている以上は信頼できる情報をもとに更新していきたいので買いました。
ざっくりとですが読んでみた感想とどんな人向けかをレビューしていきたいと思います。発売から気にはなっていましたが、結論から言うと「買ってよかった」と思える一冊になっています。もちろん万人にオススメできるものでは無いですが、Maschineの仕組みを理解する手引きとして手元に置いておきたいですね。
電子書籍もありますが調べたい時にサッと読める紙の方が僕は好きです。
Maschine MK3の使い方を理解する徹底攻略ガイドブック
内容としては初めてMaschineを使い始めるインストール段階から順を追って、Maschine MK3を使いながら進めていきます。ちなみにMaschine MK3以外のハードウェアを利用している人は完全に無視して進む形になるので注意が必要。
ソフトウェアではどのハードウェア使っている人でもわかるように網羅されていますが、MK3を使っている人以外にとっては値段が高く感じるかも。
ちなみにダウンロードファイルはこちらのページから。Maschine使っている人はこれダウンロードしてみてみるだけでも面白いかも?ダウンロードフリーなのでどうぞ。
目次はこんな感じ。僕が勉強になったなーってところは応用編とKOMPLETEの音源の説明のところですね。
【CONTENS】
■INTRODUCTION01 MASCHINEとは?
02 MASCHINE MK3をオーディオインターフェースとして使用する場合の接続例
03 付属ソフトウェア
04 さまざまなジャンルに対応する拡張音源Expansions■OVERVIEW
01 MASCHINE MK3ハードウェア
02 MASCHINEソフトェア
03 MASCHINEのストラクチャー
04 その他のMASCHINEハードウェア■基礎編
◎PART 1 インストールとセットアップ01 インストールの流れ
02 NATIVE ACCESSのダウンロードとインストール…Windows
03 NATIVE ACCESSのダウンロードとインストール…Mac
04 NATIVE INSTRUMENTSアカウントの作成
05 MASCHINEのアクティベートとインストール…Windows/Mac◎PART 2 クイックスタート~初めてのビートメイキング
01 MASCHINEを起動する
02 MASCHINEソフトウェアからドラムキットをロードする
03 MASCHINEハードウェアからドラムキットをロードする
04 ドラムパターンを再生する
05 キックを打ち込んでみよう
06 クオンタイズでキックのズレを補正する
07 スネアとハイハットを重ねてみよう
08 パッドをミュート/ソロ演奏する
09 パッドの音量/パンを調整する
10 パターン名の変更/プロジェクトの保存◎PART 3 ステップモード&パターンの編集
01 ステップモードでビートパターンを作成する
02 キックのエンベロープを調整する
03 クラップのサンプルを入れ替える
04 スネアのピッチを調整する
05 スネアをエフェクトで歪ませる
06 パターンのスイングを調整する
07 パターンのバリエーションを作る◎PART 4 ベースと上ものを打ち込んで曲を組み立てる
01 グループを追加する
02 ベースの音色を探す
03 キーボードモードでベースを打ち込む
04 ピアノロールでフレーズを変更する
05 ベースの音色を調整する
06 シンセリードの音色を探す
07 コードモードでシンセリードを打ち込む
08 シンセリードの音色を調整する
09 シーンにパターンをアサインする
10 アレンジメントを作成する■応用編
01 DAW上でMASCHINEを使用する
02 プラグインを使用する
03 オーディオ・プラグインを使用する
04 サンプラー・プラグインを使用する
05 Drumsynthを使用する
06 Bass Synthを使用する
07 エフェクトを使用する
08 モジュレーションを使用する
09 サンプリングを行う
10 MIDIコントローラーとして利用する
11 ライブパフォーマンスのためのヒント■APPENDIX
KOMPLETE 12 SELECT
操作インデックス
基本的な使い方は理解していたのでもう一歩踏み込んだ内容に触れられてよかった。プラグインをどういった意図で使うのかみたいなことや、実際に効果のあるないをプロジェクトファイルを通して音の変化がわかるのは画期的でした。
サイドチェインとか難解なものもあるのでもう少し勉強が必要な気がしますが。
手元に置いておくと「えーこれってどうやってやるんだっけな」みたいな時にインデックスから探せるので便利。これをもとにブログ記事も書けそうなので、僕のような人間にはぴったりの本なのでは。
Maschine MK3使う人にオススメな使い方ガイド
なんとなく独学で触ってましたが、ルーティングのことやマルチエフェクトのこと、手順が一つずつ丁寧に書かれていることなどかなり好感が持てる本でした。ちょっと高いけど。
Maschine MK3の画面を軸に話が進むのでMK3使ってトラックメイクしたい人は、一通り読んで実際に曲を組み立ててみると理解が深まると思いますよ。