絵が上手くなりたいけど、習いにいくことができないって人は多いと思います。僕もその1人で、主にネットの情報やYoutube、書籍などで独学で勉強しています。
あんまりいろんな人の知識が入ると何が正しいのかわからなくなりそうですが、イラストを描き始めた初心者は何かとっかかりが欲しいものです。なので書籍で勉強するのを始めました。
▼今回ご紹介するのがA. L. グプティル氏の「ペンで描く」です。
気になっていた本なんですが、図書館で運よく借りられたのでラッキーでした。
▼noteでこの記事に出会ってからずっとみてみたいと思ってたんですよね。
こんな感じでサラッと描くにはきっとこの本を読めば秘密が解けるはず…と意気込んで借りました!
この本で学べることは、
- ペンでの強弱の付け方や表現力
- 陰影の付け方やバリューについて
- 構図や風景の中の物について
などなど基本的にはデッサンや風景画がメインなんですが、学ぶところも多く非常に勉強してためになったのでご紹介します。
線の引き方も知らなかった僕が結構描けるようになったのでおすすめです!
A. L. グプティル氏の「ペンで描く」レビュー
タイトルの通り、内容的にはペンで描くことに特化していますが、鉛筆やシャープペンシルなどの筆記用具でも同じように学べると思います。筆圧を変えたり、僕は芯の太さを数種類用意することで対応しました。
▼僕はラフ・下書きはシャーペンでやることにしたので、デジタルはペン入れだけです。
ペンだと細い線から太い線まで一本で対応できますが、道具が違ってもその技術的な部分は応用できると思いました。
▼本の目次はこんな感じ。252ページの大ボリュームです。
▼最初は線の練習から。個人的に筆圧を変えたり、フェードインフェードアウトさせて描くって発想がなかったのでペン一本でこんなにも表現の幅が広がることがびっくりしました。
線を引くのってシャって引く方がいいのかと思ってましたが、
- ゆっくり均一に引く
- ゆらゆらさせながら均一に引く
- ゆっくり筆圧を変えながら引く
- ゆっくりゆらゆらさせながら筆圧を変えながら引く
これをちょっとやると手が慣れてくるのかまっすぐの線をゆっくり引くのが難しくなくなりました。すごい。
▼点を2箇所うって、それを線で繋ぐ練習もすごく練習になりました。狙ったところにちゃんと線を引くって言葉で言うよりもめちゃくちゃ難しい。
▼一番苦手な曲線の練習。しかも筆圧変えながらの練習はダメダメ。もっと練習が必要だなって思いました。
この手のウォーミングアップは毎日少しでもいいからやる必要がありますね。暇を見つけてやろう。
▼トーンの練習。
▼アウトラインの練習。太くしたり強弱をつけたりすることで遠近感や質感を表現できます。
▼明暗の表現。一番暗いところから塗り、一番明るいところは塗らないことで明暗を表しています。
時間はかかるけど、線の量や太さ、種類によって絵が描けてしまうことにびっくり。バランスなどはアタリをきちんととる必要がありますが、線だけで書き進めていってもそれなりに描けることがわかりました。
▼風景に欠かせない植物も簡単な図形に置き換えて描くことでイメージしやすくなります。
後半は模写する難易度が高すぎた&透視法やパースを学ばないと無理そうなのでこの辺りで時間切れ。(図書館の返却期限到来)ペンの使い方をもっと慣れて、かつパースの知識を学んでからまた挑戦したいですね。
まとめ
初めて教則本的なものを試してみましたが勉強になりました。ペンをテーマにした本ですが、描画技術について学べたことと、ゆっくり描くことの大切さ、線の強弱の表現力などを学べたのはありがたかった。
かなり古い本ですが、大事なポイントは抑えられています。
それよりも文章表現が色々とアレなのでなんとも言えない感じですが、書いてあることは大切なことばかりなのでイラストを描く人も読んでみるとためになると思います。
写実的なイラストを描く人にとっては表現力向上につながるいい本です。
あと、初心者が挑戦すると、難易度は高いものの絵を描くハードルが下がるので描きやすくなります!
すごい時間かかって一枚の絵を描き上げた時の達成感はやっぱり最高です!
もっとレベル上げて再挑戦してみようと思いましたね。忘れた頃にやるとまた上達が分かりそう!図書館最高!