スマホやパソコンのスペックが上がってきた昨今、自宅でDTMを楽しむのが流行ってきていますね。YouTubeや動画配信アプリの影響もあって、興味を持っている人も多いのではないでしょうか?
スマホやタブレットの画面をトントン、パソコンのマウスをカチカチしても曲は作れるんですが、どうせなら楽器のように演奏したいですよね。
元々ピアノやギターなど楽器を演奏できる人なら問題はないんですが、「全く楽器なんてやってこなかったから…」という人もいると思います。打ち込みでよく使われるのがMIDIキーボードですが、ピアノが弾けないとあんまり演奏してる感はないですよね。(僕もそうです)
そこで便利なのがパッド型のMIDIコントローラー。一つ一つのパッドにMIDI信号をアサインして、音を鳴らすことができる楽器です。
最近は音楽制作ソフト側で簡単に演奏できたり、コントローラーも多機能になってきているので音楽知識がなくても曲を作れるようになってきています。
自分で作った曲を簡単にシェアすることもできます。SNSと同じ感覚でいろんな人に音楽を聴いてもらえるので楽しいですよ!
今回はそんなパッド型のMIDIコントローラーをまとめて紹介します。
見た目がカッコいいものからシンプルでコンパクトなもの、多機能で本格的に曲作りが楽しめるものまでご紹介します。価格やサイズ感もそれぞれ違うので、パッド型のMIDIコントローラーを探している方はチェックしてみてください。
目次
Native Instruments Maschineシリーズ
Native InstrumentsのMaschineはラインナップも多彩で、付属音源も多くデザインもオシャレでカッコいいものばかり。他の機材とは違って曲作りに使えるソフトがフルバージョンで付いてくるのでこれ一つ購入するだけでその日からトラックメイクが楽しめます。
ビートを作ることに関しては最速といっていいくらいの操作性で、ハードウェア側でほとんどの操作を行うことができます。
ラインナップを組み合わせて楽曲構成をコントロールすることもでき、追加音源も定期的に発売されるのでMaschineを使えばトラックメイクに飽きることはないと思います。
僕もいろんなパッド型コントローラーを触ってきましたが、パッドの感度や操作性は間違いなくNo. 1だと言えます。
定期的なソフトウェアのアップデートで追加料金なく最新の機能を楽しめるのもグッド。(他のDAWではバージョン毎に購入が必要な場合も)
ただ、ソフトウェアの仕組みが他のDAWと少し違っていて、使い方に戸惑うことが多く、日本語の解説が少ないのはマイナスポイント。より高度な曲作りをするなら専門的な知識が必要になってきます。
とはいってもシンプルな構成のトラックメイクなら慣れるとこれ以上ないスピード感で行えるので、個人的に一番おすすめしたいパッド型MIDIコントローラーシリーズです。
▼他のMaschineシリーズもまとめているのでそちらもチェックしてみてください。
AKAI MPD218
MPCで有名なAKAIのシンプルなMIDIパッドコントローラー。
他のAKAIのコントローラーは使ったことないんですが、このMPD218はコンパクトでリーズナブルな割にパッドの感度がいいのでおすすめのコントローラー。
機材って基本的に高価なものが多いので、1万円くらいで買えるこのパッドはかなりコスパがいいです。
ただ、個体差が大きく当たり外れがあるので運任せ的なところはあるんですが、ちょっと改造すると良くなったりするので個人的には初めてのパッドコントローラーにはいいと思います。
iPhoneやiPadでも専用のケーブル(USBーLightning)があれば使えますよ!
これ単体では打ち込む用の機材でしかないので、別でDAWを持っている人ならアリな機材だと思いますよ。一応エイブルトンライブライトが付属します。
KORG padKontrol
かなり古い機種で今は生産終了していますが、個人的におすすめしたいMIDIパッドコントローラー。
このパッドのいいところは本体側でMIDIノートを変更できるところ。他の機材ではパソコンにコントローラーエディターをインストールして行いますが、これなら本体でつまみをいじって設定を変えられるのですぐに変更できます。
それに加えてXYパッドも搭載されているので、鍵盤が弾けない人でも音階を外すことなく演奏することができます。この辺りはさすがKORG、気軽に音楽を楽しむことに特化している感じがして好きです。フットペダルをつなげることでバスドラムを別で割り当てることができるのもポイントが高いです。
パッド自体は感度はそこまで良くなく硬くて長時間叩いていると痛くなるほどですが、生産終了した今でも人気のアイテムです。
NOVATION launchpad X
64パッドがコンパクトなボディに敷き詰められたカラフルなMIDIパッドコントローラー。パソコンにつないで自由にレイアウトを作れるので、ドラムの打ち込みだけじゃなくリミックスや鍵盤演奏もこれ一つで出来ちゃいそうな可能性の高い機材です。
ベロシティにも対応しているのでフィンガードラムも楽しめますし、イルミネーションの演出がかっこいい!エイブルトンライブに対応しているのでLiveユーザーならこれが有力かも?逆にLiveユーザーじゃなければその機能のほとんどが使えないのが残念。
パッドの感度は良好。Maschineよりちょっと劣るくらいで悪くないです。64パッドなのにコンパクトなので持ち運びも苦にならないのもポイント高いですね。
ROLI Lightpad Blocks
最後は手のひらサイズのMIDIコントローラー。それもパッド部分が分かれていないので、レイアウトも自由度が高い。
5D touchという演奏方法が可能なので指でスライドしたり押し込んだりと、普通のパッドコントローラーとは違う自由度の高いフィジカルなタッチ操作がクセになります。パッドの感度は調整可能ですが、フィンガードラムをするとしたらコンパクトすぎてミスタッチが多くなるかも?
ワイヤレスで接続可能なので煩わしいケーブルは必要ありません。(パソコンに繋ぐときは有線になります)これとiPhoneがあればカフェでも移動中でもどこでも気軽にトラックメイクができますね。
つなげて拡張できる点もグッド。ですが、価格はちょっと割高な感じなので初心者にはちょっとお勧めできないですね。メインの機材+これだったら場所も取らないのでありかなと思います。もちろんこれ単体でもちゃんとしたトラックメイクはできますが、基本的に単体だと画面を操作する感じになります。
見た目にも可愛いオシャレな楽器ですね。
どれも個性があって使いたくなるMIDIパッドコントローラー
パッドの感触とか使う場所のスペースや価格によって選ぶ必要がありますが、どれも個性があって使い勝手は悪くないです!
個人的にはMaschineを推してますが、お使いのDAWとの相性やリアルタイムで演奏するかによって使い分けたいところですね。
他にもpush2やAtomなど試したことないMIDIパッドコントローラーもありますが、実際に使ってみて一つだけ選ぶとしたらMaschine MK3ですね。(パソコンがある場合)
Maschineソフトウェアと完全同期するのでパソコンを見ながらする作業が少なくて済むし、何より音を触ってる感覚になれるのでリッチな曲作り体験ができます。
パソコンがないんだとしたらROLI Lightpad Blocksですかね?あのコンパクトさは他にはない魅力ですし、触っていて純粋に楽しいし偶然できるフレーズが新感覚です。是非一度触ってみて欲しいですね。